皆さま、2012年10月25日の報道であった
原発が爆発した場合の放射能拡散予測をご覧になりましたか?
原発の半径30キロメートルを円で囲み、
さらに高濃度の放射能はこのあたりに降りそそぐというものです。
30キロ圏内では防災対策が求められています。

さらに10月30日の報道では、データの入力ミスにより、
予測が間違っていたので訂正するとありました。
皆さまは、いかがお考えですか?
人によっては、このようなミスは許せないと責めています。
予測した原子力規制委員会は謝罪しています。

私はいくつかの点で怒りが沸いているのでこの記事を書いています。


その1、なぜSPEEDI を使わない!


今回の予測計算をしたのは、原子力安全基盤機構です。
原子力規制委員会は、環境省の外局です。
原子力安全基盤機構は、原子力規制委員会所管の独立行政法人です。
自分のところのコンピュータで計算しました。

拡散予測結果は、はっきり言ってショボイです。
高性能の緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステムSPEEDIを使えば、
より具体的な予測が出来るはずです。
震災後に公表された放射能拡散予測は、実測とほぼ等しいものでした。
ただし、震災時には情報を隠蔽していたため、
福島の多くの人々が、逃げ遅れ、被曝しました。

当時の反省とか、今後の活用は考えていないのでしょうか?
SPEEDIは、文部科学省の外郭団体である原子力安全技術センターが
運営しています。

文部科学省はどのように考えているのでしょうか?
SPEEDIで正確な予測を出したら、日本国は大変なことになる。
SPEEDIでの計算結果は国民に知らせるな!
反原発運動が盛んになれば、私たちが愛する高速増殖炉もんじゅの
研究開発をやめなければならない。
原子力の火を消すな!
人の命より科学の進歩が大切だ!・・・と言ったところでしょうか?


その2、訂正をなぜ責める!

放射能拡散予測を間違えましたと訂正したことをなぜ責めるのだ!
これまでの日本の悪の政治家、悪の官僚だったら、
絶対に訂正なんてしないぞ!
それ以前に、拡散予測をしても国民に伝えないぞ!
それに比べたらどれだけマシになったんだ!


その3、国際基準は、80キロメートルだろ!

10月25日に発表された拡散予測を見て、怒りが沸いてきたのは、
現実無視のお気楽な過小予測だったことである。

原発事故が起こったとき、TBSラジオ、キラキラの中で、
ジャーナリスト上杉隆は、盛んに言っていた。
「原発事故が起こったときの放射能が広がる範囲、すなわち避難区域は、
 世界基準で80キロメートルとなっているのに、
 なぜ政府は20キロメートルとするのか?」
で、実際に放射能が拡散した距離は80キロメートルだった。

原発が爆発したら、逃げなくてはならないのは、
半径80キロメートル内の人々である。
とりあえず逃げておいて、放射能が無いことを確認してから、
自宅に戻れる人は戻ればよいのである。
福島原発大爆発時には、20キロメートル圏外だから安全だと、
信じ込まさられた人々が被曝した。

どうして半径80キロメートルの地図を示さないんだ!
核爆発を甘く見るな!


怒っているだけでは、意味がないので、
私なりに出来ることをやってみました。

原子力発電所の半径80キロメートル、
国際基準による避難地域の地図を作成しました。


私はプロではないので、当然、多少のズレはありますが
どうぞ御覧ください!


400-原発80キロ圏内地図


拡大フルサイズは、こちら!


この地図の作り方は・・・
白地図データを入手する。
画像編集ソフトに取り込む。
レイヤーを作り透明化する。
川内原発から、30キロを青、80キロを赤とする円を描く。
それをコピー、貼り付けをして各原発にあてはめる。
・・・です。

赤の範囲内で暮らしていらっしゃる皆さまには、
原発爆発時には、素早く避難することをオススメします。

それが無理ならば、原発を無くすことをオススメします。



2012.10.31 Wed l 教育 l コメント (4) トラックバック (2) l top

コメント

No title
>ジャーナリスト上杉隆は、盛んに言っていた。
>「原発事故が起こったときの放射能が広がる範囲、すなわち避難区域は、
>世界基準で80キロメートルとなっているのに、
>なぜ政府は20キロメートルとするのか?」

上杉隆の名前が書いてあったので途中で読む気が失せました。残念。
まあまずはこれでも聞いてみてください。
http://www.dailymotion.com/video/xoq8j2&start=760

あれ?と思ったらこれでも読んでみてくださいな。

80キロ圏外退避は「世界基準」か
http://www34.atwiki.jp/ddic54/pages/77.html

ちなみにNRCが公開した議事録を読むと、80キロ圏外に避難する指示を出した理由は、燃料プールに水が残ってないという情報がどこからか流れてきて、それを信じたからですよ。実際は水が残っていましたからそんなに遠くに必要する必要はなかったのでは、とニューヨーク・タイムズでは記事になっています。実際の記事では直接的に非難する書き方ではありませんし、その情報の出処は "somebody" として記事の中では明らかになっていませんけれども。次の記事です。

Records Show Confusion in U.S. at Start of Japan’s Atomic Crisis
http://www.nytimes.com/2012/02/22/science/earth/transcripts-show-us-confusion-early-in-japan-nuclear-crisis.html?_r=2&
2012.11.01 Thu l . URL l 編集
No title
コメントありがとうございます。
どなたか存じませんが、オススメされた記事は、読みます。

震災時の実際の放射能拡散地図は、新聞の切り抜きで持っているはずなのですが、どこへしまったのやら、見つかりません。
確か、高濃度の放射能が約80キロ北に降りそそいだはず・・・

仕方が無いので、ネットで捜したら、以下のような地図が見つかりました。
http://www.nnistar.com/gmap/fukushima_result_1m_0418_overlay.html
群馬大学が作成したもののようです。

これを見て思ったことは、避難範囲80キロメートルは、甘い!・・・です。
私だったら、120キロメートル範囲内の住民は避難すべきだと思います。
そう考えると、上杉隆の発言は大間違いのようです。



2012.11.01 Thu l 編集長. URL l 編集
No title
自己の主張を補うために、外部の情報を利用することは、その主張の正当性を外部に付託することになります。
このこと自体は問題ではありません。それをしない場合は全てを自分が説明しなければならなくなり、大変面倒なことになりかねません。
数学の問題を解くのに一切定理や公式を使わないでやろうとすると面倒な事になるようなものです。

上杉隆をその話の根拠にもって来ることは、超能力が存在することの根拠にMr.マリックやデビッド・カッパーフィールドを引き合いに出すようなものです。
おいおい、彼らはマジシャンであり超能力者じゃないよ、と突っ込まれてしまいます。また、それ以降の主張はあまり聞いてもらえることを期待できないでしょうね。

>これを見て思ったことは、避難範囲80キロメートルは、甘い!・・・です。
>私だったら、120キロメートル範囲内の住民は避難すべきだと思います。
>そう考えると、上杉隆の発言は大間違いのようです。

大分ズレていると私は感じました。避難範囲が何キロだとかそういう話ではなく、基本的に上杉隆の言っていることは根拠がないということです。
もしくは、根拠らしきものを示しながら言った場合でも、実はその根拠となるものは存在していない、ということです。
「アメリカでは~」「海外では~」と言いながら主張を述べても、実際は海外でもそんなことは言われていない、ということまで調べないだろうと踏んでいい加減なことを言っているわけです、上杉隆は。

それでは、その80キロの根拠には何を持ってくるべきだったのか。それは、「アメリカが80キロと言ったから」です。しかし、それもアメリカ国内では「それって大げさだったんじゃないの?」と疑問の声があがっているし、実際NRCは正しくない情報を根拠に80キロと判断した、としているわけです。

編集長は大げさであればあるほどいいという考え方をしているように見受けられますが、それならば自動車やストーブ、餅なども禁止した方がいいんじゃない?などと考えてしまいます。
私は自動車事故で家屋が大幅に損壊したり、家庭が崩壊したりしたことがありますが、だからと言って私が「住宅地では自動車の運転を禁止すべきだ」と主張しても、そのような主張は実効性がないでしょうね。
2012.11.02 Fri l . URL l 編集
No title
コメントありがとうございます。

ご指摘の通り、私は物事を大げさにとらえるようにしています。
日々、もしこれがこうなったら、こうなるだろうと想像して生活しています。

自動車には私も非道い目に合いました。
一歩間違えれば死んでいました。

オススメされたサイトは、英文以外は見ました。
ものすごく詳しい検証記事で驚きました。

お名前を何とお呼びしてよいのかわかりませんが、
多くのためになる情報をいただき感謝いたします。
2012.11.02 Fri l 編集長. URL l 編集

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