2008年のテレビシリーズ『琉神マブヤー』の1作目を観ました。
ものすごく良かったです。
特撮ヒーローもので、これだけ感激したのは、
『仮面ライダークウガ』、『ライオン丸G』以来です。


何がそれほどまでに良かったのかと申しますと・・・

その1、撮影
映っている景色がこの世のものとは思えません。
沖縄の青空、雲、海、植物、建物・・・楽園です。
強力な日光によるコントラスト・・・空気感を感じます。
北野武の「ソナチネ」の世界です。


その2、音
余分な音が無いので、画面に緊張感があります。
特に格闘シーンでの銅鑼のような金属音が良いです。
主題歌も最高です。


その3、言葉
沖縄の言葉のままなので、何を言っているのかはわかりません。
わかるのは30%くらいです。
しかし、画面を見ていれば、何を言いたいのかはわかります。
例えば、格闘の前にマブヤーが悪者に、「たっぴらかす!」と言います。
たぶん、「やっつける」「ぶっとばす」「こらしめる」などの意味だと思います。
DVDには字幕があるようですが、見る必要はありません。
むしろ字幕を見ない方が、役者を見ることに集中できます。


その4、役者
たぶん沖縄では、有名な方達なのだと思いますが、私は初めて見ました。
よって物語に集中出来ました。
そして大好きになりました。


その5、デザイン
マブヤーの眼はどれなんだろう? という不思議な魅力があります。
黒いサングラスのような部分がスーツアクターにとっての眼だと思うのですが、
その上の黄色が眼? さらにその上の赤も眼? じっくり見るとわからなくなります。
悪者のデザインは、小さな子供も描きやすいと思います。
よって悪者のキャラクターが愛されるのでしょう。


その6、アクション
格闘シーンは本当に格好良いです。
最初の仮面ライダーのアクションと
香港映画などのカンフー・アクションを混ぜたように感じます。
キレがいい!
肉体vs肉体が基本です。
オモチャとして商品化されるだろうという武器は使いません。
CGの使用も必要最小限なのでイヤミを感じません。


その7、バカらしさ
『琉神マブヤー』は、特撮ヒーロー・アクション・コメディだと思います。
お笑いの要素がとても多いです。
主人公を助けるシーサーの化身・・・もう最高です。
これでいいんです! これで!
悪者たちの会話・・・なんて可愛らしい!
マブイストーンを手に入れるときのあっけなさ・・・何て無駄の無い脚本!


その8、脚本
この作品は、15分番組です。
よって脚本の無駄な引き延ばしをしていません。
退屈だなと思うところがありませんでした。


その9、制作者達の根本精神
この作品には魂が込められています。
各話のサブタイトルを見ただけで伝わってくるものがあります。
カッコ内は、私なりの訳です。

第一話 ウチナーグチのマブイストーンがデージなってる
(沖縄方言の魂の石が大変なことになっている。)

第二話 マブヤー誕生でデージなってる
(琉神マブヤー誕生で大変なことになっている。)

第三話 石敢當のマブイストーンがデージなってる
(魔よけの神通力を司る魂の石が大変なことになっている。)

第四話 テーゲーのマブイストーンがデージなってる
(いい加減さ、寛容さを司る魂の石が大変なことになっている。)

第五話 エイサーのマブイストーンがデージなってる(前編)
(沖縄の盆踊りを司る魂の石が大変なことになっている。)

第六話 エイサーのマブイストーンがデージなってる(後編)

第七話 チャーガンジュウのマブイがデージなってる
(健康を司る魂が大変なことになっている。)

第八話 イチャリバチョーデーのマブイがデージなってる
(人類みな兄弟の精神を司る魂が大変なことになっている。)

第九話 命どぅ宝、トートーメー二つのマブイストーンがデージなってる
(命を尊ぶ心、先祖を敬う心、二つの魂の石が大変なことになっている。)

第十話 カチャーシーのマブイストーンがデージなってる
(沖縄の踊りの精神を司る魂の石が大変なことになっている。)

第十一話 マブヤー修行でデージなってる
(心、魂、精神の修行で大変なことになっている。)

第十二話 兄弟対決でデージなってる
(兄弟対決で大変なことになっている。)

第十三話 9つのマブイストーンがデージなってる
(九つの魂の石が大変なことになっている。)

各話は、毎回、沖縄の大切な文化が奪われたらどうなるかを描いています。
第一話では、沖縄の言葉を奪われた人々は、皆、標準語になってしまいます。
これって・・・日本が沖縄の文化を駄目にしている・・・ということです。
日本への合併、太平洋戦争での見殺し、アメリカの占領、
米軍基地問題などなどを直接描いてはいませんが、
沖縄の歴史を考えずにはいられなくなります。

さらに悪者は、マジムンという沖縄の動物の化身です。
動物達の土地を人間達が支配して、
動物達の生活を脅かしているということを描いています。
よって、マブヤーはマジムンを殺すことはしません。

このような構造の作品を小さな子供が観たらどうなるのでしょうか?
きっと、相手の立場を考えたり、物事を深く考える大人になるでしょう。
さらに沖縄を理解し、沖縄の文化を大切にするようになると思います。
子供向け番組としては、大成功です。

大人に向けても大成功作品です。
現に、私はドップリはまっています。

『琉神マブヤー』は、現在の日本人が全員、正座して観るべき作品です。
大和魂という言葉が好きな人なら必ずです。
魂とは何ぞやという問いかけがあります。


話が長くなっていますが、以上の点から考えて、

『琉神マブヤー』 ・・・強く 強く! 強く!!・・・オススメします。



ちなみに・・・


DSCN1970_20120801174849.jpg


緑のヒーローが、琉神マブヤー
青のヒーローが、2作目から登場する龍神ガナシー


DSCN1969_20120801174848.jpg


指人形シリーズでマジムンも販売して欲しい・・・


DSCN1963_20120801174848.jpg


これがマブイストーン・・・のストラップ
蓄光なので、いい感じで光ります。


DSCN1968_20120801174848.jpg


作品中のマブイストーンって、道ばたに転がっていて、
それをマジムンが、拾って「ゲットだぜ~~」って喜ぶんだよな~~
・・・そこがイイ・・・



2012.08.01 Wed l 教育 l コメント (0) トラックバック (0) l top

コメント

コメントの投稿












トラックバック

トラックバック URL
http://hennsyuutyou.blog24.fc2.com/tb.php/829-d6f80535
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)