私は戦争を体験していません。
しかし、バブルの時代は体験しています。
バブルを知らない世代のためにこの記事を書きます。


1986年から1991年の日本は景気が良いとされた時代です。

最近の若者は、景気の良かった時代を知らない。
人々の給料は高く、高価な物をたくさん買えた。
タクシーをつかまえるために一万円札をヒラヒラさせた。
もう一度あの時代に戻りたい。
今の若者に好景気を味合わせてあげたい。

最近のマスコミはそのように宣伝しています。

私はバブルの時代に就職したので、体験があります。
結論を先に述べます。

バブルは狂った時代、
そして地獄の始まりでした。

土地転がしというのがありました。
不動産屋が土地を¥5000万円で買う。
それを¥1億円で転売する。
その土地はさらに¥2億円で転売される。
その資金は銀行が出す。

大企業は美術品を投資の対象として買いあさる。
美術品は飛ぶように売れる。

企業は売り上げが伸びるので、正社員を増やす。
大学生は好条件の就職先を選べるので、
3K(キツイ、キタナイ、キケン)の仕事をしなくて済む。

女性にとっての理想の男性像は、三高になった。
高学歴、高収入、高身長の男性と結婚する。

海外旅行、クリスマス、ホテル、スキー、ディスコ、高級車・・・
遊びの質が変わった。

以上の事柄だけなら、素晴らしいのですが、
それまであった美しいものが失われていきました。

私はそれを実感していたので、苦痛でした。


土地転がし、地上げの結果、街の景色は一変しました。
一軒家に住んでいた近所の人たちは土地を売り、引っ越して行きました。
個人商店は無くなっていきました。
その後には味気ない高層マンションが建ち並びました。

新宿ゴールデン街が虫食い状態になっているのは、
地上げの後遺症によるものです。

3K(キツイ、キタナイ、キケン)の仕事を蔑むような人間が増えました。

「女は夫のパンツを洗うな!」という思想がはびこり、
女性の社会進出自体は良いのですが、
男も女も子育て放棄をするようになりました。

身の丈に合わない上昇志向は、イヤミな人間を増やしました。
謙虚さが無くなりました。


バブルが崩壊したら・・・

美術品の価値は暴落しました。
銀座で画廊を経営していた親戚は、店をたたみました。

企業は正社員をリストラし、非正規労働者を雇うようになりました。

貯金は減らされました。

バブル以前の銀行の利子は、年6%ありました。
2000万円を1年間預ければ、120万円の利子が付きました。
お年寄りは、年金と利子で生活出来ました。

郵便貯金の利子はもっとスゴかったです。
100万円を10年間定期にすると200万円になりました。

現在の銀行はいまだに不良債権を抱えています。
その穴埋めのために、利子を限りなくゼロにしました。
借金返済を一般庶民にさせているのです。

会社の倒産が相次ぎ、借金苦で自殺者も増えました。


日本の美しいもの、何もかもが失われていく・・・

バブルとはそのような時代でした。


若い世代の皆さま、このような時代を味わいたいですか?

私は御免です。




What is a bubble?
2013.10.04 Fri l 教育 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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