山下達郎の「クリスマス・イブ」は、本当に良く出来ています。
私も大好きな曲です。
この時期のマスコミは、この曲を名曲だ!名曲だ!名曲だ!と連呼します。
正直言って気持ち悪いくらいです。
私が考えているこの曲の素晴らしさは、
別なところにありますので記事にします。

音楽を作ったことがある人ならわかることなのですが、
現在の音楽に新しいメロディなどありえません。
音符の上下がメロディになるのですが、
どんなメロディも過去の作曲家がすべてやり尽くしているのです。
例えば、演歌、ラップのメロディに新しさを感じる人はいないと思います。
むしろ同じようなメロディに喜びを感じます。

さらに音楽家は、過去の音楽を愛しているから、音楽家になります。
要するに過去の音楽の影響を必ず受けます。

山下達郎は、音楽愛が激しい人です。
特にビーチボーイズなどの60年代ポップスの
レアなシングル盤を収集しています。
その様子は、月刊誌レコード・コレクターズで執筆しています。

「クリスマス・イブ」は、そんな音楽愛に満ちあふれています。
テーマ部分は、The First Class の「Beach Baby」という曲と同じです。
間奏部分は、パッヘルベルのカノンです。
それらを使って見事な曲に進化させたのです。

山下達郎 - Christmas Eve
http://www.youtube.com/watch?v=n1IIHAQroVY

The First Class - Beach Baby
http://www.youtube.com/watch?v=XG8MQ8f4nF4

The First Class - Beach Baby (1974)
http://www.youtube.com/watch?v=oeGPpwFpIAA

パッヘルベルのカノン
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=-0oHsKWnCGk

聴き比べればわかるのですが、山下達郎の勝ちです。
音楽を進化させることは素晴らしいです。


「クリスマス・イブ」は革新的な曲だったので他の音楽家を刺激しました。
それは、坂本龍一です。
1984年のアルバム『音楽図鑑』の中の「Self Portrait」は根本のアレンジが同じです。
「クリスマス・イブ」を聴いた教授が同じノリで作ろうと考えたようです。
『音楽図鑑』制作中は、隣のスタジオで山下達郎もアルバム制作中で、
交流があり、「Self Portrait」ではギターを弾いています。
「Self Portrait」には、山下達郎に対する敬意があると思います。

坂本龍一 - Self Portrait
http://www.youtube.com/watch?v=7aE6hj65mRY


山下達郎の音楽愛を感じる楽曲は他にもあります。
The Isley Brothers 「If You Were There」は
シュガーベイブ 「DOWN TOWN」に進化しました。

The Isley Brothers - If You Were There
http://www.youtube.com/watch?v=l-KtG6CGOgI

シュガーベイブ 「DOWN TOWN」
http://www.youtube.com/watch?v=6ljkqfMJyq8


私が山下達郎の曲で最も好きなのは、「アトムの子」です。
アルバム『ARTISAN』の制作中に亡くなった
手塚治虫に捧げるために作られた曲です。
この曲の歌詞を聴くと胸が熱くなります。

音楽的にも手塚アニメに敬意を払っていると思います。
ラララの部分は、鉄腕アトム主題歌のラララです。
メロディは、リボンの騎士主題歌を感じます。
ジャングルビートは、ジャングル大帝を意識しているのかな?

「アトムの子」は、漫画・アニメ愛が詰まっています。

アトムの子
http://www.youtube.com/watch?v=T28GDop92lQ


私は、今回の記事を音楽愛を込めて書いたのですが、
伝わりましたでしょうか?

音楽は、楽曲自体に愛が封じ込められていることがあるのです。



2012.12.24 Mon l 音楽 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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